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2025年3月30日日曜日

ホテル・旅館・民宿の「エクセルだけでレベニューマネジメント!」ツールを公開します

はじめに もしくは あとがき


旅館や民宿も「売り方が上手」でないと勝ち残れない時代に


今は2025年2月。
「コロナ禍」という言葉は既に過去のものとなった感がありますが、このコロナ禍によって宿泊施設の集客に関する事情は激的に変化しました。

一部の例外はありますが、予約の大部分が「個人」の「Web予約」に変わりました。
宿泊販売の主体が誰か?という見方で言えば、旅行会社から宿泊施設に完全に移ったと言って良いでしょう。

販売の主体になるということは、宿泊商品を作り、料金を定め、写真や紹介文を考え、販売サイトに在庫を置くことを自分たちで行うということです。そして、これがうまくできるかどうかで勝敗が大きく分かれます。お部屋や温泉、料理、サービスの良さ だけでなく「売り方が上手」でないと勝つことは難しい時代になりました。

Web販売の「おまかせ外注」では乗り越えられない壁


Web販売のアドバイスをしてくれたり、手を動かしてくれる様な業者・個人事業主は大勢います。そこにお金をかけることで、注目を集めそうな宿泊プランを作り、きれいな写真とキャッチーな文言でOTAや自社サイトを飾り、更にサイトコントローラを操作して在庫を切らすことなく販売するところまでやってくれます。Web販売で専属の担当を抱える余力の無い状況で、最初の一歩的に力を借りるには非常に有効な手段でしょう。

そして、この業務を手広くやっている業者は喜んで協力してくれるでしょう。Webで売れた分の数%をコミッションとして持って行く様な業者なら尚更です。最初の一歩⇒伸びしろが大きい⇒儲けも大きいからです。

しかし、力を借り始めてから1年・2年経過し、Web売上の成長が緩やかになってくると、ある壁が現れます。そこには「客室を売る」という業態ならではの特殊性も絡んできます。

例えば食品スーパーでイメージしてみます。
元々棚がガラガラで地味な商品しか並んでいなかった状態から、魅力的な商品が棚に潤沢に並び、POPや陳列が賑やかな売り場に変われば、それは売上が伸びるでしょう。そこまでは、宿泊業でもたどり着ける最初の一歩。

スーパーであれば、棚の陳列を工夫してもっと多くの商品を並べたり、売れ筋商品の棚を増やして死に筋商品の棚を減らしたり、商品補充の回数を増やしたりして更に多くの売上を狙うこともできるでしょう。

宿泊業が小売業と根本的に違うのは、たくさん売れる日だからといって客室の追加補充ができる訳でもなく、逆にあまり売れない日だからといって仕入を減らす訳にもいかないところです(客室数は日によって増やしたり減らしたりできない)。

20室の宿であれば「賞味期限1日」の客室を毎日強制的に20室仕入れて売り場に並べているようなものです。変わるのは、並べた20室のうちいくつ売れたのか。仕入れたものが売れ残れば、コストだけが加算されるということになります。

となると、次のステップでは「売れる日」と「売れない日」の売り方の使い分けということになります。

売れる日であれば「一部屋あたりの売上が多くなる宿泊」で客室を埋めていけばもっと売上が伸びるかもしれない(2名1室よりは3名1室、一泊朝食よりは一泊二食、安いプランよりは高いプラン)。

逆に売れない日であれば「一部屋あたりの売上が少ない商品」でも売っていけば、売れ残りを減らせるかもしれない(一人旅歓迎、素泊まり・一泊朝食歓迎、早割・訳ありもOK)。

売れそうな日、売れなさそうな日を予測して、いわば真逆の売り方を使い分ける必要があります。これを外部の業者に「おまかせ」できるかといったらそんなことはなく「指示してもらえればその通りやります」になると思います。これが「おまかせ外注の壁」です。おまかせにできないのであれば、指示だけでも自分たちでできるようになるしかないのです。

※この様な需要の強弱に応じた売り方の使い分けは、レベニューマネジメント(イールドマネジメント)と言われているものの実作業そのものです。

旅館や民宿のレベニューマネジメントは航空機やビジネスホテルよりも「できることが多い」

レベニューマネジメントというと、需要に応じた「料金の上げ下げ」をイメージされる方が多いと思います。「そもそも航空業界から始まった」話や、「都市部のビジネスホテルがインバウンド需要で高騰している」ニュースもよく聞かれることと思います。

料金コントロールは大事なポイントではありますが、旅館や民宿で考えた場合、実はこれ以外にもできることがたくさんあります。すでに上述していますが、「1名1室、2名1室、3名~1室のどこまでを販売するのか/しないのか」「素泊まり・一泊朝食・一泊二食のどこまでを販売するのか/しないのか」「早割・訳あり等の安価なプランは販売するのか/しないのか」といったことが代表例です。
「同じ内容のプランなのに頻繁に料金を変えるのはちょっと...」と身構えてしまう様な宿でも、上記の様なプランの出し入れなら取り掛かりやすいかもしれませんね。

レベニューマネジメントのポイントは3つ


レベニューマネジメントと聞くと難しそうに聞こえますが、ポイントは3つあると思っています。いずれにも共通するキーワードは「需要の予測」です。

①スタート時点の販売をどうするか決める。

何月の平日はどの料金ランク、土曜日はどの料金ランクにする といった料金カレンダーは作成している宿が多いと思います。

スタート時点の販売検討というと、この料金カレンダーの見直しが頭に浮かびますが、これをフィーリングでざっくりとやってしまうのはオススメしません。強気に出過ぎて高い料金設定からスタートしてしまうと、仮にその後「思ったように予約が伸びない」となった場合に打つ手がなくなってしまうからです。あとから割安なプランを提示してしまうと乗り換えられてしまいますし、「この宿は直前になると安いプランが出ることがある」と認識されてしまうことで、前もって予約を入れてくる人が減ってしまう可能性があります。

スタート時点の販売について、まずやってみたいことは「高稼働率が達成できそうな日については、一部屋あたりの売上が少なくなるパターンを売り止めておく」ことです。
・1名1室、2名1室はスタート時点では売らない。3名1室以上のみ販売する。
・素泊まり、一泊朝食もスタート時点では売らない。一泊二食のみ販売する。
・早割や訳ありプランは適用外。最初だけでなく最後まで売らない。
逆に、閑散期の平日などは上記は「全て売る」からスタートすることになります。

前年同週同曜日の宿泊実績から今年の「スタートの売り方」を考える
「高稼働が達成できそうな日」を予測することがまさしく需要予測ですが、これを考えるために前年同週同曜日の宿泊実績を参考にします。上の例(左)では去年の3月の日別客室稼働率を載せています。
「土曜日(休前日)は80%以上の実績だから、スタートは3名1室以上二食付の販売のみに留めてみようか」「月の後半も春休みで需要が高いので同様で行こうか」「春分の日は去年と違い木曜日にあって金曜を休めば4連休にできる並びなので、20日21日は少し上の料金ランクにしてみようか」といった策が思いつきます。

②予約の伸び方に応じて方針転換する。

高稼働率を期待してスタートした日の予約が思ったように伸びないのであれば、売り止めていたパターンを順に開放していきます。まず2名1室の開放を行い、それでも動かないようであればその他も開放してゆきます(ただし早割・訳ありの開放はしません、もちろん料金ランクダウンもしません)。
止めていた宿泊パターンは、旅行する側で考えるとどれも「身軽」な人達です(予約のリードタイムが短い)。なので1~2週間前になってプラン開放しても予約をピックアップできる可能性があるのです。

逆に、非常に予約の伸びが良く高稼働率が見えてきたような時は、料金ランクのアップを検討します。繁忙期はもちろん、閑散期の土曜日などでもこのケースがありえます。
「1名1室、2名1室を途中から売り止めればよいのでは?」と思われるかもしれません。この打ちては、1ヶ月以上前など早い段階であれば有効ですが、1~2週間前だとハイリスクな選択です。
3名~1室の宿泊パターンは、上記とは逆に「身軽ではない」人達です。なので1~2週間前になってその様な人達だけに制限してしまうと予約をピックアップできる確率は下がるでしょう。

予約の伸び方を見て「このまま行くと...」を予測することも需要予測です。伸び方を知るにはブッキングペースが重宝します。前年同等タイミングでの予約の入り方を比べることも大事です。

ブッキングペースと同時期予約状況比較から方針転換を検討
「前年よりも日の並びが良いと予測した春分の日は予想通り予約室数・人数の伸びが早い。少し上の料金ランクからスタートしたことが奏功して宿泊単価が前年より良好。ただ、前年はこのあと更に予約を伸ばしてくることと、今年は残室が22室と余力が無くなってきていることを考えると料金ランクはもう一段上げてみるべきか」

ブッキングペースと同時期予約状況比較から方針転換を検討2
「春分の日の前日に休みを取ると4連休になるという読みが当たった分、最終日の日曜は去年より予約ペースが劣っている様子。宿泊単価を見ると高く突っ張りすぎた感があるがここで料金ランクを下げる訳にはいかない。3月後半は3名~1室で縛っているが、この日は2名1室プランの開放をするか、まだ1ヶ月半あるからもう少し待ってみるか」

③結果は必ず確認する。

都市部のビジネスホテルやインバウンド比率の非常に高いエリアでは全く事情が異なりますが、一般の地方旅館・民宿などの需要は前年同週同曜日と非常によく似た動きをします。
前年同週同曜日と合わせると需要の波が近いことがよく分かる
上図は祝日の無い6月で、今年の日々の宿泊売上(棒グラフ)を前年同週同曜日の宿泊売上(面グラフ)と重ねて表示したものです。日々の勝ち負けはあるものの、基本の波形は週末型で同じ。

この波の1日1日について「少しでも前年同曜日を超えてゆこう」を積み重ねる訳ですが、この取り組みの成果について定期的に振り返りをおこなうことが重要です。改善ポイントが見つかれば、次に同様のシチュエーションとなったときの対応力が上がります。

例えば...
高需要日に稼働率で勝って売上で負けるパターンはもったいない
上記は高需要日の読み違いでもったいないことをしたかも...の例です。
今年(右側)の2月9日(日曜)に注目してください。前年同曜日を左に並べると、昨年は3連休の中日だったところが「今年は通常土日と休日に挟まれた平日」にあたります。
これをカレンダー通りに読み取り、9日を通常の日曜日と同様の販売をしました(日曜料金、2名1室も最初から開放)。
蓋を開けてみれば10日(月)に休みを取っての4連休並の需要となりました。あれよあれよという間に9日も予約で埋まってしまい、前年同曜日(11日)と比べて「稼働室数は去年より多かったが売上では93.5万円も負ける」結果となりました(敗因は宿泊単価と一室平均人数が大幅に低かったことによるもの)。
この様な振り返りができていると、次に同じ様な日の並びとなったときの勝率が上がります。

予約専任者を抱えて高額なシステム投資をせよという話なのか

宿泊施設の事情によって受け止め方は変わってくるかもしれませんが、予約専任者が居なくても、高額なシステムを購入しなくてもスタートできる、敷居の低い旅館・民宿向けのレベニューマネジメントを普及させたいと考えてこのサイトを立ち上げています

①Microsoft Excel(2021以降のバージョンまたは、Microsoft 365に含まれるもの)が入ったPCであれば使えるレベニューマネジメントツールがダウンロードできます。

②ツールの使い方、レベニューマネジメントの具体例について、本サイトで順次記事掲載します。

③ツールの試用期間を300日間、7000日分の予約状況登録までとしています。実際に運用をしてみて、自館にとって有用か、使いこなせるかをじっくり判断していただけます。

ここまでは敷居の低い話ですが、次の様なハードルもあります。

④「今月・来月・再来月程度の日別の予約状況」を1週間に一度や5日ごとといったサイクルでツールにコピー&貼り付け登録してゆく作業が発生します(環境が良ければ1回につき10~20分程度の作業)。
ただ、以下の要件がクリアできていない場合は断念していただくほかないかもしれません。

1.予約管理機能のあるフロント会計システム(PMS)が導入されていること。
2.フロント会計システムから、予約状況として最低限「宿泊予約売上(税抜)・予約人数・予約室数」の日別集計値がデータで出力できること。
3.予約がシステムに入力されていること(名前と宿泊料金・人数・室数だけで良い)。

1.について(PMSのスペック不足):
今どきは、何かしらのフロント会計システムが導入されていることと思いますが、簡易的なものや古いシステムだと「請求/領収書を出力すること」を目的に、「宿泊明細や部屋の登録はチェックインが終わってから入力」する想定になっているかもしれません。

2.について(PMSの仕様が残念):
予約管理機能のあるシステムであっても「予約帳票が紙でしか出力できない」「日別の予約状況はデータ出力できるが人数・室数しか出力されない」「売上計上がチェックアウト日の設定になっていて、日別の予約状況も1日ズレて出力される」といったケースがあります。
この様な場合、サポートセンターへの問い合わせと設定変更で改善できるかもしれません。逆に、営業担当へカスタマイズを依頼して費用をかけないと解決できないかもしれません。

3.について(紙台帳でしか予約状況が見られない):
TL-リンカーンや手間いらず、ねっぱんといったサイトコントローラとPMSを繋いでいるケースであっても、電話予約などは都度システムに入力していない(チェックインしてから入力)ケースはよく見られます。要は空室管理と予約情報は「紙台帳で管理」から変わっていない状況。

「紙台帳を捨ててシステムで管理」まで一気に進むことが不安というのはわからないこともないです。また「全員がシステムで空室状況を見たり入力ができるわけではない」というのも実態でしょう。

せめて、電話予約も含め「宿泊者の名前と宿泊料金・人数・部屋数」これだけでも、その日のうち~2・3日以内にはシステムに登録されている というところまで進むことはできないでしょうか。

・予約備考に記載する様な内容、手配品目などはいちいちシステム入力はせず、チェックイン後の入力でもいい。
・紙台帳管理だけど、電話で受けた予約(新規・変更・キャンセル)については1件ずつ紙に残して(定型フォーマットの予約受付票を作っておくのがオススメ)別の誰かがまとめて「宿泊料金・人数・部屋数」だけシステムへまとめて入力できる様に溜めておく。
・サイトコントローラから取り込まれたものも「宿泊料金・人数・部屋数」に関わることはその日のうち~2・3日以内には処理。

要は「料金(宿泊売上)・人数・部屋数」の日々の合計値だけはシステムの自動集計で取れる様にしたいのです。


さて。長い前置きは終わりにします。
この「一人プロジェクト」が業界の底上げの一助となれば幸いです。

次の記事はツールのダウンロードページとなる予定です。

旅館のレベニューマネジメントとホテルのレベニューマネジメントは別物

 旅館のレベニューマネジメントとホテルのレベニューマネジメントは別物

2025年3月18日 (株)オータパブリケイションズ主催のホテレスセミナーにてお話させていただく機会がありました。

主テーマは地域宿泊データの活用事例でしたが、前段にて本サイトテーマの「旅館のレベニューマネジメント」についてもお伝えしましたので資料を抜粋して公開します。

20250318オータパブリケイションズセミナー抜粋.pdf

テーマは次の3つです。

Ⅰ.旅館のレベニューマネジメントとホテルのレベニューマネジメントは別物

【概要】 料金コントロールに集約されるホテルのレベニューマネジメントと異なり、旅館のレベニューマネジメントでは打てる手の内が格段に多い という大きな違いがあります。旅館には旅館のレベニューマネジメントのやり方があります。


Ⅱ.旅館もレベニューマネジメントを始めなければならない理由

【概要】「代理店販売」に頼れなくなった今、商品企画~値付け~販売の主体は完全に「宿」です。Web販売の外注業者は「作業」はやってもRMの指示は出しません。

Ⅲ.旅館レベニューマネジメントのセオリー

【概要】料金より先に「一部屋あたりの売上」に着目。一部屋あたりの売上の低い 一人旅、2名1室、素泊まりetc の客層を「取りにゆく」のか「制限するのか」をコントロールするのがポイントです。


詳細は、上記リンク先資料よりご覧ください。

2025年3月29日土曜日

エクセルだけでレベニューマネジメント! 「予約の動きをサトルくん」 ダウンロードはこちらから(300日間お試し無料)

エクセルだけでレベニューマネジメント!
「予約の動きをサトルくん」ダウンロードページ

旅館・ホテル・民宿向け エクセルレベニューマネジメントツールの概要です

①Windows版のMicrosoft Excel(2021以降のバージョンまたは、Microsoft 365に含まれるもの)が入ったPCで使える、ホテル・旅館・民宿向けのレベニューマネジメントツールです。一部マクロを使用していますので、フル機能を使うにはマクロが有効な環境が必要です。
※Excel2021以前のバージョンの場合、表やグラフを見ることはできますが、データの登録はできません。
※マクロ無効の環境でも、登録済みの予約状況を参照することはできます。ブッキングペースの確認だけでなく、日別の予約状況を同週同曜日で合わせて比較したり、日付で合わせて比較したり、同日時点予約を比較表示したりといった操作もできます。

②予約状況の履歴保存に対応していないPMS(ホテルシステム)をお使いの環境で、ブッキングペース(月・日)表示や、前年同時期時点の予約状況との比較が行えるようになることを目的としています。
※予約状況の履歴保存に対応しているPMSをお使いの場合は、そのPMSのレベニューマネジメント機能を使った方が絶対に楽です。過去に私が協業させていただいたPMSベンダー様の中には、本エクセルで表現している帳票をカスタマイズ対応していたり、オプション販売されているケースがありますので、ベンダー様へお問い合わせいただければと思います。

③向こう3ヶ月程度の「日別の予約状況」を、1週間に一度や5日ごとといったサイクルで本ツールにコピー&貼り付けで「登録」してゆく作業を行っていただく運用が必要になります(環境が良ければ1回につき10~20分程度の作業です)。

④ツールの使い方、レベニューマネジメントの具体例について、本サイトで順次記事にして掲載します。

⑤実際に運用してみて、自館にとって有用か、使いこなせるかをじっくり判断していただきたいと考え、ツールの試用期間は300日間と長く設定しています。また、予約状況登録可能な日数の上限を7000日分までとしています(5日に1度、向こう3ヶ月分の予約を登録する運用であれば、300日までに7000件を超えることはありません)。


エクセルレベニューマネジメントシステム「予約の動きをサトルくん」ダウンロードはこちらから

★バージョン1.5から、MacOS版エクセルでのボタン操作にも対応しました!★

予約の動きをサトルくん ver1.5.2(サンプルデータ付).xlsb
※どの様な動きをするものなのか見ていただくためのサンプルデータ付ファイルです。予約状況データの登録はできません。

予約の動きをサトルくん ver1.5.2.xlsb (試用版)
※利用開始には初期設定が必要です。初期設定についてはこちらを御覧ください

~バージョンアップ履歴~

●ver1.5.2(2026.3.7)
「稼働率の分母から休館日を除外」選択時の宿泊予約状況表シート週別KPI欄に関する表示改善・修正を行いました。

●ver1.5.1(2026.2.21)
機能改善:「稼働率の分母から休館日を除外」する際、備考欄に「休館」と記された日を除外していましたが、「"休館"を含む」文字が記された日を除外する様に仕様変更しました。
不具合改善:年間サマリーシートの前年表示にて、「稼働率の分母から休館日を除外」した表示に不具合があり修正しました。

●ver1.5.0(2025.11.09)
MacOS版のエクセルでもボタン類の操作ができるように改良しました(ファイルオープン時に「マクロを有効に」してください)。コマンドボタン(ActiveXコントロール)をフォームボタンへ置き換えました。これにより、Windows版エクセルの「トラストセンター」オプション設定でActiveXの設定を変更せずに利用することができます。

●ver1.4.0(2025.6.22)
宿泊予約状況表の指標値差額に単価・数量分析(売上差異分析)項目を追加しました。前年同曜日(同日)に対する売上差異について、ADR施策による寄与額と稼働率施策による寄与額に分解表示しています。表内の金額とグラフで確認することができます。
●ver1.3.0(2025.6.15)
宿泊予約状況表における対前年同曜日(同日)比較箇所について、通常の◎○△×表示に加えて指標値差額を表示させることができるようになりました。
※ダウンロードにアカウント制限がかかっていたため、どなたでもダウンロードできるように修正しました。失礼いたしました。
●ver1.2.2(2025.6.14)
日別部屋タイプ別室数の箇所について、全館稼働率同様の色分けがされるようになりました。満室状態の色分けを追加しました(白抜き文字の緑背景)。前回記録日からの売上増加率表示箇所の色網掛け方法を微修正しました。
●ver1.1.1(2025.4.27)
指定日ブッキングペースシートについて、基本指標値(宿泊単価・一室人数・客室稼働率)の推移グラフを追加しました。
●ver1.1.0(2025.4.25)
各月宿泊予約状況表シートの日別ブッキンペース(簡易表示)のクリックで、指定日ブッキングペース比較①~③へジャンプできる様に機能追加しました。その他軽微なデザイン修正を行っています。

サンプルデータのどこを見ればいいの?

ツールの機能説明は順次記事にしますが、まずはざっくりとした見方を紹介します。

サンプルデータは、とある仮想の大規模旅館の「2025年2月1日時点の予約状況」です。まず見ていただきたいのが「25.2月」のシートです。たくさんの表がグラフがありますが、私はこのシートを「宿泊予約状況表」と呼んでいます。

下部にある2つのグラフに注目してください。

●左側グラフは2月売上の増加ペース(ブッキングペース)です

2月ブッキングペース
縦軸は「2月宿泊売上合計額」 横軸は着地(月末)からカウントした時点日付です。
赤折れ線グラフが今年の2月の売上増加ペース(28日前の2/1時点が最新)です。
黒折れ線グラフが前年2月の売上増加ペースです。オレンジの◯は売上予算です。

前年の予約ペースより勝っていて、予算・前年着地にもうすぐ届きそうだということがわかりますね。

●右側のグラフは2月 日別の宿泊売上です

日別宿泊売上の前年同曜日比較
縦軸(左)は「日別の宿泊売上」 横軸は「日付(宿泊日)」です。
赤棒グラフが今年の日別売上です。背景の面グラフは前年同月(週)同曜日の売上です。上図はどちらも2/1時点のものです。
黒い折れ線グラフは、各日売上の勝ち負け額の累計を表しています(金額は縦軸右)。

このグラフは、前年に対して強い日と弱い日を見分けることに役立ちます。棒グラフが面グラフよりも低いところが負けている日です。

例えば2月13日(木曜:比べているのは去年の2/15)。棒グラフが面グラフよりも沈んでいるということは、13日の予約の入り方が、去年の今頃の入り方よりも悪いということです。

●表やグラフの時間を動かすことができます!

この予約状況は、画面上部にある「黄色の網掛けセル」のプルダウンメニューで変更することができます。

※「黄色網掛けは値の変更ができる」と覚えてください。

前年の表示方法切替

「2024/2/1」時点と表示されたセルを選択するとプルダウンメニューが表示されます。前年2月の表示内容を、予約の時点日付を変更して切り替えるために使用します。


試しに、前年を「2024/3/1」時点に変更してみてください。
前年分の各表の内容と、右側グラフの内容も自動的に切り替わります。2024/3/1時点の2024年2月なので、結果(着地)の表示ということになります。
2月日別売上(着地比較)
2/1時点の今年の日別売上(赤棒グラフ)に対し、前年同月(週)同曜日売上(面グラフ)は着地(3/1)時点を表示

時点日付の他に、前年カレンダーの並べ方についても「曜日を合わせて並べる」のほかに「日付を合わせて並べる」こともできます。
※年末年始期間などは日付で並べた方が実態がわかりやすいです。

この様に、去年の予約状況と今年の予約状況を、時点日付を瞬時に切り替えながら比較することで、対策につながるヒントを得るというのが基本的な使い方です。

次回は、試用版の初期設定方法について記事にする予定です。

シート構成の全体像

 シートがたくさんありますが...

試用版ダウンロードページにて、とりあえずダウンロードしてファイルを開いてみたものの、「シートがたくさんありすぎてどこからどう見ればよいのかさっぱり...」となる方もいらっしゃると思います。今回はシートの構成についてご説明いたします。

「予約の動きをサトルくん」シートの構成
今回はエクセルワークシート(赤枠)の構成についての説明です
※全部で34シート(サンプルデータ付は33シート)あります


①緑のシートは「設定」変更用シートです。

「設定」用シート




●「初期設定」シートは、一番最初に貴館の情報を入力するものです。詳しくは「初期設定方法について」を御覧ください

●「カレンダー設定」シートは、日付に対して「平日/金曜/休前日/休日」の区分を割り当てるシートです。初期値として2027年末までを登録済みですので、基本は何も変更いただく必要はありません。

●「しきい値設定」シートも初期値が登録されていますので、基本は何も変更いただく必要はありません。設定内容は2種類あります。1つ目が「宿泊予約状況表」での日別勝ち負け表示(◎◯▲✕)について、指標値がどらだけ勝てば(負ければ)大勝ち◎(大負け✕)とするかの設定、2つ目が同じく宿泊予約状況表での「客室稼働率」欄の強調色の割当範囲です(稼働率が低い状態から順に赤⇒黄⇒青⇒緑と変化します)。いずれも旅館業界標準的な稼働率をイメージして初期設定値を入れていますが「うちは通年稼働が80%を超える高稼働旅館だ」といった場合には設定ハードルを上げて頂いたほうが運用に即しているかもしれません。


②「予約状況登録」シート(黄色)は、定期的な予約状況の登録のために使用します。

「予約状況登録」シート




「5日に一度」「毎週土曜日」など、貴館で決めたサイクルで、向こう3ヶ月程度の日別予約状況を記録してゆくためのシートです。詳しくは「予約状況登録シートの構成と使い方」「予約状況登録シートで最初に登録するもの」を御覧ください。


③「年間サマリー」シート(赤色)は、月別実績(予約)の前年同月対比、予算対比を俯瞰して見るために使用します。

「年間サマリー」シート




月別の宿泊売上・人数・販売室数とともに、基本指標(KPI)が2期分表示されています。
終わった月については実績の振り返り、予約受付中の月については進捗状況を確認します。
前年同月に対して勝っている箇所は緑網掛け、負けている箇所は赤網掛けで表示されるため、勝因(敗因)の分析にも役立ちます(稼働率なのか単価なのか一室あたり人数なのか)。

また、月次売上予算の登録もこのシートにて行います(黄色網掛けセルに直接入力します)。

④青のシートは「日付を指定したブッキングペース」を確認するために使用します(システム利用2年目からの上級編)。

「指定日ブッキングペース」確認用シート




例えば「次の元旦の予約の伸び方を今年の(1年前の)元旦のものと比較したい」といったケースや「X月X日の予約の伸びが前年同週同曜日の同時期予約に対してどうも悪い、前年は早いタイミングで団体予約が入っていたのかも?」といったことが知りたいケースがあると思います。
この様な調査のために「日付を2つ指定したブッキングペース比較」ができるこのシートを使用します。指定した日付それぞれについて、時点日付を更に選択指定して詳細を確認することができます。
前期分のブッキングペースが表示できるのは本システム利用が2年目に入ってからなので、利用開始当初では、見る必要の無いシートと言えるでしょう。

⑤水色シートが本システムの肝となる月別の「宿泊予約状況表」シートです。

月別「宿泊予約状況表」シート


「初期設定シート」にて、分析対象年度と決算月を登録・設定反映することで、今期の期首~期末までの12ヶ月分がシート名として表示されます。

たくさんシートがあり混乱するかもしれませんが、基本は水色の「宿泊予約状況表」シートの今月、来月、再来月分程度の3シートだけを繰り返し見ることが大事です。

宿泊予約状況表の内容、見方については追って記載いたします。


⑥オレンジシートには実績振り返り時のヒントになる「かもしれない」特殊なグラフがあります(上級編)。

「グラフ」シート

シート名が「X月グラフ」となったシートには、上記「宿泊予約状況表」の当月累計売上額を示したものや、「売上の多い順」に日を並べ直した情報が表示されます。後者などはやや特殊な表ですが「高需要日の攻め方」「低需要日の攻め方」どちらに課題があるのか?について示唆的な情報を示してくれることがあります。予約業務の中で定期的に見る様なシートではありません。実績振り返り時の上級編シートです。詳細は追って記事にいたします。


⑦「DB」シート(黒)が貴館の情報資産です。

「DB」シート



「DB」はデータベースの略。②「予約状況登録」シートで定期的に登録された予約状況が全てこのシートに保存されてゆきます。宿泊予約状況表や各種グラフなどは、全てこのDBシートの内容をもとに表示されます。

通常、データベースを表に出す様なシステムはありませんが、本システムでは敢えて表示しています。例えば、時点日付や対象月を「間違えて登録してしまった」といった際に、このDBシートを表示して不要なものを行削除していただくことを想定しています。
※予約状況登録したものは、下へ下へと行が追加されて行きます。
DBシートのメンテナンス方法については追って記事にいたします。


番外:見たいシートが遠くにある...そんなときは

シート名を指定してジャンプ

例えば「期末月の宿泊予約状況表」シートを開いている状態から「予約状況登録」シートへ移動したい様な場合、間にたくさんシートがあるので移動が大変かもしれません。ノートPCや小さいモニタであればなおさらです。

その様なときはエクセルの「シートの選択」機能をお使いください。
画面左下に< >と表示された箇所があります(シートの表示位置をずらすために使用するボタンです)。
ここを右クリックすると「シートの選択」というウィンドウが表示されます。ウィンドウ上で目的のシートを選択してOKをクリックすると、一気に目的のシートへジャンプすることができます。ご活用ください。