まずは前期の日別宿泊実績を登録
予約状況登録シートの構成と使い方がわかったら、まずは前期の日別宿泊実績(結果)の登録からスタートしましょう。
お使いのPMSで、過去の月を指定して日別の宿泊状況(室数・人数・税抜宿泊基本売上)を「紙」ではなく「データ」で確認することはできるでしょうか。エクセルやCSV出力、画面表示であってもコピーして他へ貼り付けできるようであればOKです。
過去分をまとめて予約状況登録する際の「時点日付」欄には、すべて「今日の日付」を入れてください。
前期12ヶ月分の「予約状況登録」が終わったら、いよいよ本日時点の予約状況を登録してみましょう。当月、来月、再来月の3ヶ月分ぐらいの予約状況登録から始めるのがオススメです。
予約状況を登録したら「XX.X月」シートの「宿泊予約状況表」を確認します
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「最初の一歩」時点のブッキングペース 右端の黒いプロットが前年3月の売上実績 中央の赤いプロットは今年2/1時点の3月予約売上 |
上図は、最初の一歩として、前期3月の日別宿泊実績と今期2月頭時点の3月予約状況を登録した状況です。スタート地点なので仕方がないことですが、ブッキングペースなのに点しかなく寂しい感じです。これだけでは示唆的な情報を得ることは難しいでしょう。
上図は、同じく最初の一歩時点のものです。2月頭時点の今年の3月の日別予約売上(棒グラフ)を、前期同曜日実績売上(面グラフ)と比較しています。
こちらのグラフでは、いくつか状況を知ることができます。
・現時点で前年の着地(実績)よりも勝っている日はまだ無い。
・現時点ではまだ週末の予約についても入りが弱い。
・逆に2日~6日ぐらいの平日は前年実績に近い程度の予約が入っている(大きく前年を超えられるかもしれないチャンス?)。
・月の後半へ行くほど面グラフと棒グラフのギャップが大きくなっている。⇒ 前年と同等のプランを出していて、前年並の需要があると仮定すると、今はまだでも今後一気に予約が入ってくるタイミングがあるだろう。まだ焦らない方が良さそう。
・とはいえ17日、18日、24日、11日の平日はギャップが大きすぎる様に見える(これから伸びたとしても前年同曜日までは届かないのでは?)。特に11日などは前年に大きな団体が入っていた可能性がある(あとで台帳を調べる)。団体予約が無い今年は、数を取りにゆく施策を今のうちに仕掛けておく必要があるかもしれない。
月の前半は週末以外はどちらかといえば質より量を取りにゆく施策(一部屋あたりの売上の少ない客層も取りにゆく)、後半は質を重視して取りにゆく施策(一部屋あたり売上の少ない客層を取るプランは止める)。ただし11、17、18、24日については、量を取りにゆく施策にすぐに変えられる様に気をつけておく(例えば30日前時点でまだギャップが大きいようならばすぐに方針転換する)。
定期的な予約状況登録を続けていると...
予約状況の登録は、あらかじめ決めたサイクルで定期的に継続します。以下は5日おきの登録を続けた5回目時点の状況(最新は2/21時点)。
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定期的な予約状況登録を続けていると①... |
前年分は実績(着地)しか見られませんが、今年分はブッキングペースが見られます。ただ、前年着地を超えられそうかというと、このグラフだけではまだ判断しづらい状況です。
このツールの本領が発揮されるのは使用2年目から。来年の今頃には、2本のブッキングペースが比較できる様になるので、着地見込が出しやすくなってきます。
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定期的な予約状況登録を続けていると②... |
最新2/21時点の状況です。2/1時点の「その後」はどうなったでしょうか。
画面上部右に本年の予約時点を切り替えられるプルダウンがあります。
時点日付(本年)を、2/1時点 ⇔ 2/21時点 で切り替えながらグラフを確認すると、まずは、週末の予約を中心に動いてきていることがわかります。また、前半は平日も含め概ね前年着地同等まで伸ばしてきました。ちょっと気になるのが中盤13日~19日あたり。17、18日などは2/1時点で前年着地とのギャップが大きかったですが、現時点でも殆ど伸びていない様子。加えて15日(土)も他の週末と比べて前年着地とのギャップが大きいです。
残り30日を切っている状況なので、中盤は土曜日も含めて3名1室の縛りなどは解いていった方が良さそうです。
「前年の予約時点を切り替えられるプルダウン」もあります。上のグラフで言えば、「前年」の面グラフを前年着地ではなく、前年2/21時点のもので表示させるようなことができます。ただ、ブッキングペース同様、それができるようになるのは来年の今頃からということになります。
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