指定日ブッキングペース①~③シート:任意の1日の予約ペースを前年同曜日等と比較
シート構成の全体像にて紹介した「青色シート:指定日ペース①~③」の読み方についての説明です。
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指定日ブッキングペースシートの構成 |
指定日ブッキングペース①~③シートは、指定した2つの日付について、予約ペースと時点集計日の予約状況(基本指標)を比較するためのものです。
現時点の予約状況を前年同週同曜日の同等タイミングの予約状況と比較して良い(悪い)原因分析と打ち手の検討を行います(正月やGWなど、指定日VS指定日の比較も可能です)。
シートには1つの表と4つのグラフがあります(ver.1.1.0以前ではグラフは1つのみでした)。
①分析する2つの日付を指定
左上には比較する2つの日付を入力する黄色い網掛けセルが2つあります。
YYYY/M/D形式で直接入力すると、指定した日付のグラフが更新されます。
宿泊予約状況表 > 表やグラフの構成(全体像)で記載した様に、各月宿泊予約状況表の各日簡易ブッキングペースクリックからこのシートへ飛んできた場合は、この2つの指定日は最初から埋められた状態になります。
②指定日ブッキングペースグラフ
分析の中心となるのがこのグラフです。
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指定日ブッキングペースグラフ |
2月の宿泊予約状況表シートを同じ時点日付(2/1時点)で比較チェックして、動きが弱いと感じた2/13売上の増加ペースを前年同曜日のペースと比較しています(赤が今年、黒が前年)。
2本のグラフの傾きはそれほど変わりないものの、出だし(85日前)の高さが全く違います。「前年はリードタイムの長い大きな団体予約が入っていたのだな」ということが想像できます。
このまま行くと、初期の団体売上と同額程度、前年同日(同曜日)に対して負けそうな予感がします。リードタイムの短い個人集客を伸ばして(素泊まりや1室1名宿泊も開放して)稼働を上げる策に出るべき(安売りに走るのはNG)ですが、ただ、残り13日を切っているので気づくのが遅かったか...。
前年同曜日よりも動きが悪い理由は団体の有無だけではありません。キャンセル発生が原因かもしれませんし、打ち手の弱さから本来予約が伸びるタイミングでロスをしている(他館に取られている)のかもしれません。このグラフは、その様な要因に気づくきっかけになります。
③指定日予約状況比較表
中央にある表が、指定した2利用日の予約状況を数字で表したものです。
この表内の時点日付(黄色い網掛けセル)の内容も、プルダウンメニューで変更することができます(宿泊予約状況表の簡易ブッキングペースクリックからこのシートへ飛んできた場合は、最終記録日が自動反映されます)。
指定日ブッキングペースグラフで負けていた2/13売上について、具体的には43万9千円のビハインドであることがわかります。内訳を見ると、宿泊単価は前年同曜日が4,900円も低く、一室あたり人数は0.27人も高いため、やはり前年売上には大きな団体が含まれていることがわかります。
次に、前年同曜日(2/15)の時点日付を着地に変更すると...
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指定日予約状況比較表(前年着地との比較) |
予約室数、予約人数の変化に注目。前年は、2/1時点から着地までの間に増えた部屋数はたったの5室(9人)のみ。客室稼働率は着地で48.9%とまだまだ空室がある状況なので、そもそもあまり需要がある時期ではないことが読み取れます。
何もなければ今年の2/13も、この後ピックアップできるのが5室9人程度...と考えると、とても43万9千円のビハインドはリカバーできそうにありません。稼働率を取りにゆく施策で素泊まりや1室1名宿泊も開放するにしても苦戦しそうです。やはりもっと早くに気づいていれば...と言えそうです。
④その他のグラフは参考程度で構いません。
「宿泊単価推移」「一室あたり人数推移」「客室稼働率推移」の3グラフがありますが、これらの利用は上級編かもしれません。
3名縛りを解いたタイミング、素泊まり、一泊朝食プランを開放したタイミングetc...が、これらのグラフに結果として反映されて来ますが、詳細や事例は追って紹介したいと思います。
各グラフの縦軸範囲が自動(全域)になっているため、ここを手動で変更して変化がよく分かる様に調整することをおすすめします。
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